2021年5月7日のセリーグDena対阪神⑦　観戦記

果たして最近の強さが本物なのかの真価を問うにはふさわしい阪神が相手。でも先発は中川。はっきり言って荷が重い。でも大山がいないのは幸いだ。せめて前回の２回２／３は超えてほしい。阪神の先発は１０年ぶり日本に復帰のチェン。

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
T	0	0	1	1	0	1	3	0	0	6
B	0	0	0	4	0	2	5	1	X	12

1表	近本を空振り三振、糸原ライトフライ、マルテ四球、全体的に球が高いのが気になる。佐藤はセンターフライ。
1裏	桑原セカンドゴロ、大和センターフライ、オースチンセカンドゴロ。ストレートに押されてる感じ。
2表	サンズを空振り三振、糸井をセンターフライ、梅野にはライト前ヒット、中野の時梅野が盗塁試みるも俊足ではない梅野では余裕でアウト。自滅してくれた。
2裏	佐野センターフライ、牧ショートフライ、ソト、宮崎四球、嶺井はライトフライ、高めのボール球・・・・。
3表	８番中野が三遊間破った。８番でこの打撃はやっかいだ。チェンの時盗塁、チェンのバントは、何とショート前の内野安打となり、１、３塁。近本四球で満塁・・・。大量点の予感。変化球多すぎる。糸原強い当たりだが、セカンド正面のゴロで４６３。ツーアウトだが１点。マルテにはストレート勝負で詰まらせてサードゴロでチェンジ。前回のイニングを超えた。とりあえず合格。
3裏	三者凡退。
4表	佐藤にライト最上段へHR。サンズレフト前ヒット。糸井は空振り三振、梅野空振り三振、中野には低目のカーブをセンター前へ運ばれた。変化球に味を占めたところを狙われた感じ。チェンはショートゴロでやっとチェンジ。じわじわと押されている感じ。
4裏	オースチン四球、佐野がシフトの逆を突き、ショート左を破った。普通ならショートゴロ。問題はここからなんだよな、このチームは。牧はライト前ヒットだが当たりが強くて３塁ストップ。ソト、宮崎で１点は取れるだろ？いくら何でも。そのソトはもう少しでHRのライトフェンス直撃、しかしこれも打球が速すぎて一人しか返ってこれず。まず１点。宮崎はショート右をライナーで破る２点タイムリーで逆転！しかもバックホームの間にソトも３塁へ進んだ。このチームらしからぬ好走塁！！これだよ、このチームに必要なのは！！！しかも４連打だ！！！！嶺井は空振り三振。代打山下は１、２塁間破りタイムリー。チェンをKO、馬場へ交代。桑原はサードファウルフライ、大和は空振り三振。
5表	石田登板。近本セカンドゴロ、糸原を空振り三振。厄介な２人を打ち取った。マルテをレフトフライ。
5裏	馬場の前に三者凡退。
6表	エスコバー登板。２死から糸井にセンター左へHRを打たれてしまった。１点差だと、この後の投手達にプレッシャーがかかってしまう。結果論だが、石田を続投させるべきではなかったか？
6裏	桑原登板。１死から宮崎がライト前ヒット、嶺井は空振り三振、代打乙坂はショート内野安打。桑原はレフトオーバー２点タイムリー２塁打。これは大きい。
7表	シャッケルフォード登板。緊迫した場面では初めてだろう。真の実力が問われる。ところが中野に0-2から死球、代打原口でまさかのエンドラン、ライト前ヒット。これが阪神の怖さだ。さらに１塁ランナーも盗塁。どっちが勝っているのかわからない雰囲気だ。近本には四球で交代。ぶち壊しだ。もう大事な場面では使えない。砂田へ交代。彼にとっては最悪の場面だ。失敗しても責められない。糸原の時、WPで１点。糸原はセンター右へ大きな犠牲フライでもう１点、なお１死３塁・・・。ここで三上へ交代。マルテにはレフト左へ同点タイムリー。しかも２塁へ技ありの走塁を決められてしまい、逆転のピンチ。ここで佐藤を申告敬遠。サンズには3-2から見逃し三振。ど真ん中のスライダー。幸運としか言いようがない。糸井も見逃し三振。
7裏	小林登板。防御率０．８４だって・・・。でもオースチンがレフトへ５号ソロHR。１死から牧が四球。ストライクでもおかしくない外角直球をよく選んだ。ソトは初球をセンター前ヒット、今日２安打の宮崎は3-2から詰まりながらもライトオーバーのタイムリー２塁打。ここで小野へ交代。嶺井は右中間オーバーの２点タイムリー２塁打。代打倉本はレフトフライ。桑原はライト右へタイムリー２塁打。
8表	山崎登板。５点差でも、相手に勢いを与える采配をしてしまったから勝ちパタンの継投をせざるを得ない。こういうことの繰り返しがリリーフ陣を消耗させていく。梅野、中野にセンター前ヒット。代打陽川６４３ゲッツー。甘い球だけどタイミングを外せた。近本をセカンドゴロでチェンジ。今日の近本には助けられている。
8裏	守屋登板。オースチン四球。佐野、牧倒れ２死３塁。ソトセンター前タイムリー。
9表	伊勢登板。８回のソトのタイムリーが三嶋の消耗を防いだ。この試合の三浦監督の唯一の正しい継投策だ。糸原にライト前ヒット。マルテ、佐藤、代打木浪を空振り三振。
総評	勝ったことだけが収穫。この勝利の為にリリーフ陣の払った代償は大きい。この消耗がこの後の２試合に悪影響を及ぼす可能性は大きい。雨で中止になってほしいと、心の底から願っている。中川が粘投し、４回に逆転した後に登板、好投した石田を１回だけでエスコバーに交代させ、糸井にHRを許し、せっかく３点差に拡げた後に登板させたシャッケルフォードが１死も取れず満塁、これでは監督の采配に問題有りとせざるを得ないだろう。こういう逆転劇なんてしょっちゅうあることではないのに、監督自らがそのチャンスを捨ててしまった。７回表の時点では多くのファンががっかりしたことだろう。たとえ勝ったとしても監督は公の場で謝罪するべきだ。７回に５点も取れたのは、きっと野手達が「この監督の今日の采配じゃ何点取っても足りない」という危機感の表れに違いない。ラミレス采配を思い出してしまった。明日以降も阪神打線の、特に糸原、梅野、中野は要注意だ。